リンパマッサージ方法・やり方と効果

リンパマッサージの正しい方法・やり方を知って、効果的なリンパマッサージをしましょう

リンパマッサージのリンパとは

リンパマッサージのリンパ。
リンパを理解しておくだけで、
リンパマッサージを効果的に行うことができます。

リンパとは、全身を網の目のように張り巡らされている「リンパ管」。
その管の中の流れている「リンパ液」。 
鎖骨や、わきの下などにある「リンパ節(リンパ管の中継点)」。
これらを総称したものをリンパといいます。

なぜ、リンパが大切か。

リンパの働きには、大きく分けて
「デトックス(排泄)機能」と「免疫機能」の2つがあります。

デトックス(排泄)機能では、
血液内に排出されきれなかった老廃物がリンパに流れ込みます。
リンパに流れ込んだ老廃物はリンパ節で浄化され、
また血液に戻ります。

リンパのもう一つの機能、
免疫機能では、リンパ組織に存在しているリンパ球に由来しています。
リンパ球は、白血球の一種で、「NK細胞」「T細胞」「B細胞」に分けられ、
免疫反応に直接的に働いています。
そのために風邪や他の疾患などに罹患するのを防ぐ作用があり、
免疫力を向上させます。

リンパの浄化作用がうまくいかないと、
リンパに排出された老廃物がそのままになってしまいます。

リンパの流れが滞ると、余分な水分や老廃物、毒素が体内に蓄積され、
免疫機能や栄養素の取り込みも正しく行われなくなり、
様々な障害が現れます。
むくみ、痛み、こり、顔のたるみ、肥満、セルライト、
疲労、体調不良となってあらわれます。

リンパマッサージを行うことで、
自分の力ではうごけないリンパの流れを促進したり、
必要以上にたまった老廃物や毒素、皮膚や内臓の排出物を
より早く心臓の近くまで戻すことを促進し、
新陳代謝を促進することができるのです。

リンパマッサージの効果的なやり方

リンパマッサージの重要項目とは、
リンパの流れをよくすること。

リンパマッサージでをより効果的に行うためには、
マッサージの前にコップ一杯水を飲むことで向上させることができます。
水を飲むことによって、リンパ液の濃度がやや薄まるため、
リンパ液がすこし流れやすくなります。
その結果、リンパマッサージの効果がよりアップします。

またリンパの流れはリラックスした状態で行うことでも向上できます。
リラックスした状態で、ストレスから解放されればリンパ管がゆるみ、
体液の流れがスムーズになります。
その結果、リンパマッサージの効果がよりアップします。

リンパの流れはリンパマッサージで向上させることもできますが、
普段の生活でもリンパの流れをよくすることを心がけていくことが必要です。

リンパの流れは安静の時は殆どゼロで、
運動(筋肉の動き)によって増加します。
そのため、ウォーキングなどの
筋肉の収縮・弛緩はでリンパの流れをよくすること。
そして、体を冷やすとリンパの流れが滞ってしまうため、
体を温かくしていきましょう。

会社などの冷房で体が冷え、
リンパの流れ滞ってしまうのであれば、
ひざ掛けなどで体を温かくしていき、
リンパの流れを良くしていくことが必要です。
また、温かい飲み物を飲むことでも体を温めることができます。

特にむくみなどの水分がたまってしまう状況を改善するため、
排泄を促進することに留意する必要があります。
排泄を促進するために、体液の濃度を下げるには、
十分な水分摂取が必要です。
腎臓への血流が足りないと、
腎機能が低下してむくみが起きるので、
水分をとっていくようにしましょう。

リンパマッサージ方法のポイント

リンパマッサージでは、身体の中の血液や筋肉の中に溜まった
老廃物や水分などをリンパ液に乗せて、
さらにリンパ液がスムーズに鎖骨周辺までたどり着くように手助けをすることで
免疫機能や新陳代謝を高めていきます。

マッサージを行って、リンパの働きを良くしておくことは、
老廃物を体外に排泄するデトックスにおいては、非常に大切なことです。

リンパ節を意識しないマッサージの場合、
老廃物を浮き出させることはできても、体外に排泄することはできず、
結局体内に残り、時間が経つと元に戻ってしまいます。

リンパマッサージはリンパ節までシッカリと流し込み、排出させる目的で
行っているため、体内に蓄積された老廃物や脂肪、毒素を
排泄することができるのです。

リンパマッサージの時のリンパ節には大きく分けて、
7つあります。

耳下腺リンパ節、鎖骨リンパ節、腋窩リンパ節、顎下リンパ節
腹部リンパ節、鼠径リンパ節、膝窩リンパ節

リンパマッサージの時に一番重要となるリンパ節は、
鎖骨にある「鎖骨リンパ節」。

鎖骨(さこつ)リンパ節は
鎖骨の体の中心付近にあるでっぱりから指3本分肩側にずらした部分

すべてのリンパが鎖骨リンパ節から静脈に流れ込み、
体外に老廃物などを排出してくれるとても重要なリンパ節です。
鎖骨リンパ節、特に左側のリンパ節は
大部分のリンパ液はここで「鎖骨下静脈」と合流して心臓に戻ります。
つまり、体内でかけめぐったリンパ液が最後に心臓に戻って
大量に流れ込む最も重要な場所。

体内でかけめぐったリンパ液には多くの老廃物が含まれています。
鎖骨リンパ節の流れを良くしておかないと、
他のリンパ節の流れを良くしても、老廃物が体にたまることとなってしまいます。

また、体内でかけめぐった老廃物の多いリンパ液が流れてくるため、
リンパの流れが悪くなりがちの場所なので
6つのリンパ節全てのマッサージが出来ない場合でも、
鎖骨リンパ節は絶対にマッサージして欲しい箇所。
鎖骨リンパマッサージをすることで、疲労や老化を防ぐことができます。

リンパマッサージとダイエット

リンパマッサージがダイエットに効果がある、といわれているのは、
リンパマッサージに老廃物を出やすくする効果があるからです。

全身を血管のようにめぐるリンパ管にはリンパ液が流れ、
老廃物を運ぶ働きがあります。
リンパマッサージにより、リンパ管の流れをよくすることによって、
老廃物が出やすくなり、代謝があがり、エネルギー消費できるのです。

リンパマッサージはダイエットだけでなく、代謝がよくなることから、
肌荒れ・くすみなどにも効果があり、美肌に役立ちます。
肩こりや頭痛、冷え性。これは血行障害が原因となりますが、
リンパマッサージにより血行を良くする事から、
これらの症状を改善することもできます。

リンパ液は、冷え性、血行障害、免疫機能の改善に重要な役割を
果たしてくれていますが、私たちのリンパ液は、生活習慣
や環境の変化によって、とても流れ難くなってしまっています。
そんな、流れにくくなってしまっているリンパ液の循環を改善して、
健康な体つくりをしようというのが「リンパマッサージ」なのです。

リンパマッサージ、というとエステで行うものでは?と構えずに、
毎日自分で行っていきましょう。
リンパマッサージの強さはあまり強くなくてよいです。
皮膚への圧力 手のひら・指を皮膚に密着させてさする程度の圧力で
行いましょう。
顔などのリンパマッサージを行うとき、力を入れすぎては、
却ってシワのもとになってしまうこともあります。
マッサージクリームなどで指すべりは良くしておくと良いでしょう。

毎日リンパマッサージを続けることで、
リンパが流れやすい体質になり、
むくみにくくなったり、免疫力が向上し、
風邪を引きにくくなったりする効果もあります。

リンパはもともと免疫と排泄機能があり、
免疫・排泄機能を高めるために、医療行為の手技として、
ヨーロッパで行われたのがリンパマッサージの始まりであるため、
リンパマッサージによって、ダイエットのための代謝向上だけでなく、
免疫向上も一緒にできるのです。

リンパマッサージ銀座

リンパマッサージ銀座のお店をまとめてみました。
マッサージ店名:銀座ナチュラルタイム/本院予約センター
電話:03-5250-1300
HP: http://www.naturaltime.co.jp/

マッサージ店名:フルリール・ド・クール
電話:0120-360810

マッサージ店名:リゲルグランド銀座店
電話:03-3543-1136
HP: http://www.starrigel.co.jp/

マッサージ店名:経絡リンパマッサージ協会
電話:03-5250-6860

マッサージ店名 :経絡リンパマッサージ協会
電話:03-5250-0076


リンパマッサージのお店は増えてきています。
自分の体のメンテナンスとして、ちょっと不調だな、と思ったときには
リンパマッサージを受けるのも一つの方法。
自分の体、不調をまず感じるのは自分。
ストレスがたまってからでは、改善にも時間がかかります。
体のストレスを感じたときにすぐに手当てをする。
体が本来あるべき自然な状態にリセットするのが、リンパマッサージ。
経絡やリンパの滞りをなくし、本来の元気でキレイな体を取り戻していきましょう。
もちろん、リンパマッサージのお店に行くのではなく、
自分でリンパマッサージをしてもよし。
リンパマッサージの本なども出ていますから、リンパマッサージの本を参考にマッサージをしてみても

リンパマッサージとオイル

リンパマッサージは「押す」と「さする」といった
手技で行っていきます。

リンパマッサージの「さする」時には
リンパマッサージ用のオイルやジェルを使用すると
効果的です。

リンパマッサージ用のオイルは、
エッセンシャルオイルとキャリアオイルを
混ぜたものを使用しています。

キャリアオイルは、ホホバオイルや、グレープシードオイル、
ローズヒップオイル、ヘーゼルナッツオイルなどの
植物の種を搾ったオイルです。
皮膚に成分が吸収されるのを助けます。

エッセンシャルオイルは植物から採れる100パーセントピュアな物。
作用が強力のため、
エッセンシャルオイルは直接肌につけることができません。
リンパマッサージ用に使用する場合は、
キャリアオイルで希釈します。

希釈する時には、エッセンシャルオイルの割合が1%以下になるよう、
ホホバオイルで希釈してお使い下さい。

オイルは滴下式の瓶に入っていることが多く、
1滴どのくらいかは各使用書に記載してありますので、
確認して使用してください。

1滴0.05mLの場合、ホホバオイル20滴に対し、
エッセンシャルアロマオイル1滴以下です。

リンパマッサージでは香りを楽しむことで、
心と体をリラックスさせ、
リンパの流れをよくするためにアロマオイルが使用されます。

エッセンシャルオイルでは、色々な香りのものが出ていますので、
自分の好みに応じたマッサージオイルを作ることもできます。
もちろん、また既に配合されたマッサージオイルもありますので、
自分に好みにあったマッサージオイルで
リンパマッサージを楽しむこともできます。

リンパマッサージで二の腕エステ

二の腕をすっきりさせるリンパ節といえば、
腋窩リンパ節。

腋窩リンパ節とは、腋下にある20~30個のリンパ。
首、胸、腋のリンパが流れ込むリンパ節です。
そのため、腋窩リンパ節をリンパマッサージすると、
手のむくみ、腕の疲れ、二の腕のたるみなどを改善できます。

二の腕のリンパマッサージは
二の腕の肉の部分はつかんでひっぱるようにもみ、
つまんで外側にもみ流します。

今度は手をグーにして、指の第二間接の部分で、
二の腕の外側は肩のあたりまで、
二の腕の内側はワキの下まで流すようにして、ほぐしていきます。
最後にワキの下のリンパ節を押し、老廃物が流れるようにします。

ニの腕のリンパマッサージをする前に
肩を上げたり、下げたり、血行をよくしていくことで、
リンパの流れも良くし、
リンパマッサージの効果を上げることも出来ます。
肩を動かしてから、リンパマッサージをするようにしましょう。
肩の血行をよくすることで、肩こりなどにも効果的です。

リンパマッサージで手をグーにするのは、
広範囲をこすったり、ひきあげたりするために有効。
力の入れすぎはあざになってしまうので、注意。

リンパマッサージを毎日することで、
二の腕がたるむのを防ぎます。
マッサージには贅肉を形状記憶させる作用もあり、
日々の持ち上げマッサージで、二の腕のたるみを防ぎ、
すっきりとした二の腕になります。

リンパマッサージは毎日した方が良いのですが、
リンパマッサージを避けた方が良い時もあります。

体調の悪いときや過度の疲れのあるときには
リンパマッサージをすると、
余計に体をだるくさせてしまうこともありますので、
避けた方がよいでしょう。

足のリンパマッサージのやり方

足やせのためのリンパマッサージで重要なリンパ節は
鼡径リンパ節と膝窩リンパ節。

鼡径リンパ節とは下肢の付け根の前面(鼡径部)
に集まる数十個のリンパ節。

鼡径リンパ節をマッサージすると足全体に
リンパの流れを良くできます。
下半身太り、婦人系の病気、内臓機能の低下に効果的です。

足やせのためのもう一つの重要なリンパ節である、
膝窩リンパ節は膝の裏側にあるリンパ節。

膝窩リンパ節をリンパマッサージすると
むくみ、冷え、セルライト改善に効果を示します。

膝窩リンパ節と鼡径リンパ節は足に影響を及ぼすリンパ節。
足から太ももに至るリンパ節をマッサージすることによって
老廃物を排出でき、より効果の高い
リンパマッサージが期待できます。

普段立ちっぱなしや座りっぱなしの時間が長いと、
足を動かす機会が少なく、
リンパの流れが悪くなりやすくなってしまいます。
リンパの流れが悪いと、冷えやむくみに繋がるため、
足のマッサージをしてあげましょう。

足のマッサージでは、足の裏のリンパマッサージから
始めるのがより効果的です。
足の裏の刺激は足先からリンパ液を足上げるポンプのような役割もします。
足の裏が軟らかくなるようにリンパマッサージしましょう。

足の裏が軟らかくなったら、
足首に老廃物がたまらないよう、足首をまわします。
足首に老廃物がたまったままだと、足首がむくみメリハリがない
足首になってしまいます。
足首をぐるぐるとまわしたら、ふくらはぎを下から上へ持ち上げるように
膝の裏に向かってリンパマッサージしていきましょう。

股関節部分でリンパ液の流れが滞ることのないよう、
膝まで流したリンパ液を同じような力で太ももを柔らかく
リンパマッサージしたら
オシリや下腹部を軟らかくぐるぐる大きな円を描くように
リンパマッサージを行います。

むくみとリンパマッサージ

むくみとは、血液中の水分が血管やリンパ管の外にしみ出し、
体内の水分が増えて皮膚の下にたまった状態のことです。

通常の状態であれば、血液内にある水分が何らかの原因で
血液中に戻らず、過剰にたまっていき、むくみとなります。
むくみが出やすいのは顔や足であり、目に見えるので、
分かりやすいといえます。

むくみの原因には、「体液循環、排泄機能に問題があるもの」と、
「病気などが原因のもの」の2種類があります。

体液循環、排泄機能の問題の場合、リンパの流れをよくする
リンパマッサージが有効です。

膝の裏側にあるリンパ節である、
膝窩リンパ節をリンパマッサージすると
むくみ、冷え、セルライト改善に効果を示します。

足を動かすことで血行を良くし、
リンパの流れも向上させることができます。
足の裏(ツボ)を刺激することで、足の血行をよくする
こともできます。

簡単なむくみ解消法は、足枕でしょう。
横になる時に、足に枕などを置いて
足を自分の位置より高い場所へ置くと、
重力によりリンパ液が足先から体に戻るので、
むくみに効果があります。

むくんだ状態が慢性化してくると、
リンパ液の中ある老廃物が悪影響を及ぼします。
老廃物中のタンパク質が水分を抱え込み、
更にむくみが悪化することとなるのです。

むくみはセルライトの原因となります。
老廃物と皮下組織に無数ある脂肪細胞及びコラーゲンが結びついて
セルライトになるのです。
むくみが続くと、老廃物の量も溜まって行く為に、
更にセルライトがリンパなどを圧迫して、
むくみが酷くなるという悪循環も生まれます。
むくみを放置すると、末端の細胞まで、
酸素や栄養を運べないため肌荒れなども起こってしまいます。

むくみを起こさないよう、リンパマッサージなどで
血行を良くしていくことが大切です。

顔のリンパマッサージ・小顔になる方法

リンパマッサージのポイントは
リンパ節にリンパを流すようにすること。
リンパの流れを理解しておくことも重要。

顔のむくみやたるみなどに作用するリンパ節は
耳下腺リンパ節と顎下リンパ節。

耳下腺リンパ節は、耳の前に位置し、
前頭部や顔面上部のリンパを受け、
顎下リンパ節や深頚リンパ節へ流れ込みます。

この耳下腺リンパ節をマッサージするとニキビなどの
美顔に効果があるマッサージを期待できます。

顎下リンパ節は顎下リンパ節は顎の先を中心に左右にあります。
いわゆるえらの部分。

顎下リンパ節をリンパマッサージすることによって
フェイスラインを整えることができます。
顎下リンパ節のリンパマッサージは、
二重顎の解消、小顔効果などの効果があります。

顔のむくみやたるみなどは、
顔周辺のリンパ液の流れが悪くなっているために
起こる場合があるからです。
頬(ホオ)や顎(アゴ)目の周りなどの
リンパ液をスムーズに流れやすくしてあげると、
リンパの流れがよくなり、目元・アゴ・輪郭がすっきりしてきます。

頬やあごのたるみを解消するためには、アゴの先端から、
耳のすぐ下でやや後ろの部分に向かって、
リンパマッサージをおこないます。
顔のマッサージでは、老廃物を耳下腺リンパ節に集めます。

また、目元をすっきりさせるためにも、
目頭から耳に向かって行うリンパマッサージの方法が効果的です。
目の周りは眼球を押しすぎないよう、適度な力でさするように
マッサージします。

耳の下に向かって集めたら、それを首筋に添って
鎖骨の真ん中へ向かって上から下にリンパマッサージを行います。
鎖骨まで下ろしていったら、鎖骨から両脇のリンパ節に向かって
リンパ液が流れるようにリンパマッサージを行います。